電気料金のプランには大きく、固定制単価のプランと、市場連動型のプランの2種類が存在します。
一言でいうと、市場連動型プランとは
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市場連動型プランは市場に合わせて電気代に影響する
市場が高い時は電気代も高くなり、安くなる時は電気代も安くなります。
これがその名の通り、市場と連動する「市場連動型プラン」の特徴です。
この仕組みが分からいと社長や経理の人がこうなります。
市場連動プランは、会社や店舗を運営している方にとって、実はリスクの大きい電気プランとなっています。
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固定単価プランと市場連動型プランの違いを解説
東北電力のような大手地元電力の電気料金は全て「固定単価プラン」となっています。
その名の通り電気の単価が固定されており、1kwhを使用した時の単価は決まっているものです。
これに対し、市場連動型の電気プランとは、日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して電気料金単価が変わるプランの事を指します。
簡単に説明すると世界情勢や季節、その時々の電気の価値によって電気代が変わるFXや株式、為替のような電力プランと思っていただければわかりやすいかと思います。
市場によって単価が連動する電気のプランを「市場連動型プラン」と呼びます。
なぜこの電気は市場と連動するの?
通常大手電力会社は自社で発電設備を持っています。その為、日本卸電力取引所(JEPX)で電力を買う事なく、自社で作った電気を消費者に提供し電気代として徴収しています。
しかし、新電力は発電設備を持っていないことが多く、日本卸電力取引所(JEPX)で購入した電気を契約者へ供給することで事業が成り立っています。
このため、電気の市場である日本卸電力取引所(JEPX)の単価が上がるほど、私たちの電気代にも大きく影響してくるのです。
日本卸電力取引所(JEPX)の電気単価は安い?
日本卸電力取引所(JEPX)の単価は、30毎に変動します。
2023年8月4日の30分毎のJEPX価格
上記を見ると、8円~19円まで差があります。
8円の時と、19円の時とでは、使用量に応じて10,000円以上の電気料金に差が生まれます。
電気の市場が高い時に使えば電気料金は高くなりますし、このJEPXの価格が安い時に電気を使うと、電気代も安くなります。
これが、市場連動型プランの特徴です。
日本卸電力取引所(JEPX)は最小値が0.01円で、上限はありません。
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【2021年から2022年】電気市場の乱高下とその原因
2021年~2022年の電気市場は決して良いとは言えない状況でした。
毎日電気の市場が乱高下し、安定性もありません。
2020年~2023年現在までの電気の市場
①電気需要の急増が起こった
2021年1月に、この日本卸電力取引所(JEPX)の単価が200円以上になった事があります。この価格は通常の7~12倍相当に値します。
これは、2021年1月に猛烈な寒波が来たことが原因の一つと言われています。
また、コロナで在宅率の急増に伴い、電気の使用量が極端に増えたことも影響しています。
②物流による影響があった
日本で消費されるLNG(電気を作る材料)はほとんどが輸入です。
島国である日本はエネルギーのパイプラインがなく、各国から運河を経由してタンカーで輸送しますが、コロナウイルスの影響で航路の通過手続きに渋滞が発生したことで物流が大幅に遅延したことで安定した供給ができませんでした。
③戦争による天然ガスの高騰
ウクライナ危機を受けてエネルギーの需給が逼迫しました。
ロシアへの経済制裁で、欧州ではパイプラインを通じたロシア産の天然ガスの供給が細り、代替する各国産の液化天然ガス(LNG)の価格がぐっと上昇したのです。
上記のことから、2021年~2022年は電気の市場は大きく動き、大幅な市場価格の上昇に繋がりました。
ハルエネ電気の市場連動型プランは分割対策を行っている
例えば、大手新電力会社である「ハルエネ電気」。
こちらも市場連動型プランになります。
ハルエネ電気は、2021年から2022年の高騰分を、電気代にダイレクトに上乗せするのではなく、36回の分割払いなどで対策を取っていました。明細を確認すると、「36分の12回」など、分割の数字が記載されているでしょう。
その場合、高騰分は薄まりますが、解約した際は全て支払わなければいけないため、解約料と合わせて高額な請求が来る可能性もあります。
今一度ご自身の契約内容や、明細を確認することをおすすめします。
【2023年6月以降】新電力は市場連動型プランになった
電気の市場の悪化が起こった事、大手電力会社の値上げが行われた事をきっかけに、2023年6月以降、ほとんどの新電力は単価固定制から、市場連動型に切り替えられています。
今まで単価固定制の電気会社は申し込みが停止している状態です。
なぜ単価固定制プランから市場連動型になった?
もし、前年のように、電気の市場価格が上昇しても、単価を固定していた場合、電力会社は大幅な赤字になります。
仕入れる電気は高いのに、売る電気を固定にしているため、安い価格で売らなければならなくなります。
電力会社は、リスクを回避するために単価固定制プランから、市場連動型プランに切り替えを行いました。ただし、電力会社ごとに算定方法が異なるため、料金の内訳がとても複雑…
【東北電力エリア】市場連動型プランなのに安定している新電力会社とは
電力会社の切り替えによる固定費削減は、現在とても有効と言えます。
しかし、単価固定制なのか?市場連動型なのか?仕組みやリスクを理解した上で契約を行うべきです。
市場価格が安い春や秋には電気代がお得になるというメリットもありますが、料金構造が複雑なため理解が難しいことも事実です。
東北電力エリアの最安値の新電力会社はシン・エナジー電気
私が見てきた電力会社で、最強の安さの電気は「シン・エナジー電気」です。
その理由は、市場連動型のプランでありながら、日本卸電力取引所(JEPX)の価格の影響が最も少ない電力会社だからです。
簡単に言えば、市場価格が安い時は安い、市場価格が高くても安いからです。
新電力会社では、それぞれの市場連動の単価の計算の仕方が異なります。
シンエナジー電気は、日本卸電力取引所(JEPX)の単価が高くても、ダイレクトに電気代に影響しない仕組みになっています。
実際のシンエナジーの市場価格
8月で市場が高まる月でも2.12円。
他の新電力会社を見ると、だいたい現在の市場相場であれば10円以上はプラスされています。
更に、なぜか単価が格段に安いです。
料金項目 | 契約電流 | 料金単価(税込) | |
基本料金 | 30A/1契約 | 1033.43円 | |
---|---|---|---|
40A/1契約 | 1378.59円 | ||
50A/1契約 | 1723.74円 | ||
60A/1契約 | 2068.9円 | ||
電力量料金(デイタイム)/kWh※1 | 18.87円 | ||
電力量料金(ライフタイム)/kWh※2 | 23.86円 | ||
電力量料金(ナイトタイム)/kWh※3 | 20.46円 |
※2.ライフタイムは平日8時~9時および18時~22時、休日扱い日の8時~22時まで
※3.ナイトタイムは毎日22時~翌日8時まで
料金システムは東北電力と同じなのに、3段目は半額です。
私はいろいろな新電力の細かな数字を見てきましたが、これ以上安い電気はありません。
シンエナジーは実際に、2021年から2022年まで新規受付を停止していましたが、2023年6月から、窓口が再度開いています。
シンエナジーは積極的に営業活動をしていないため、自分で全ての電気の約款を細かく見て比較するかしかありません。
まとめ
「市場連動プラン」と一言で言っても、電気の市場により、どれほど電気代に上乗せられるのかは、電力会社によって基準が全く異なります。
その基準を電気会社のホームページを見るだけではとても難しいです。
その難しい説明を読み解いていくと、本当に安い電気が分かります。
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